経済的な視点からグローバルについて考えてみる

chico

2015年度秋学期が残り2週間で終わりとなります。今は留学生活で二回目のThanksgiving Break中です。今週いっぱいまで休みで、アメリカでは一年の中で最も大きな祝日の一つであります。明日から金曜日まで前の学校の友達と少し旅行を計画していたのですが、それに至るまでの毎日が長くて長くて暇で仕方がありませんでした。

うすうす感じてはいましたが、この休みの最初の方で宿題を片してしまおうととっても意気込んでいたのですがとうもこうも結局いつものように怠惰な生活を送ってしまい、無駄に過ごしてしまいました。なので昨日の昼から起きて、少しでも生産性のあることをしようと思い、このブログを書き始めることから始めました。

前回からの投稿から2週間ですが、その間に学んだことについて書いていきたいと思います。

いくつか前の投稿で、自分は存在しているのかそれともいきているのか?という名で、読書のすすめについてすこし個人的にふれたので、自分でも実践することにしています。結構読んだんですけど、今回は下にある写真の本の内容の説明と自分なりの考察を踏まえつつ書き進めていきたいと思います。

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Amazonから引用

今回紹介する本は「なぜローカル経済から日本は甦えるのか」という富山和彦さんによるPHP新書です。この本の中では、日本のGDPの産業別構成比率、なぜそのような構成比になっているのか、少子高齢化社会に伴う経済の問題、それらをどのような態度と施作をもって解決していくべきなのかについてとてもわかりやすく説明してありました。

この本の中で最も面白かった点は、普段は大きく一つに捉えている日本の経済という枠組みを、グローバルとローカル経済という二つの異なる経済圏に分別して話が進められていたところです。

経済産業省によれば、日本のGDPのうち70パーセント以上が第三産業、つまりサービス業などを中心に構成されており、残りの30パーセントは製造業やテクノロジー系の産業で構成されています。著者は、この70パーセントを占めている産業は、日本国内のみで経済活動を行っており、これがまさに先ほど分類されていたローカル経済に当たることを強調していました。また多くが、中小企業や個人経営で行われているビジネスです。

残りの30パーセントを占めるのは、トヨタやソニーなど誰もが名前を思い浮かべる大企業の収益からなるもので、これらの大企業は主にグローバル経済圏にて経済活動を行っています。

ご存知の通り、人・金・ものはグローバル経済圏では、貿易に伴う関税の引き下げ協定や、工場の海外移転化、運輸手段の発展により、頻繁に行き来するようになっています。基本的にグローバル経済では、資本主義の原則に基づき、完全競争の市場です。企業は常にライバル企業との競争に望むことになります。これらの競争を勝ち抜くために、比較優位の望める製品・事業に資産を投資し、常に開発とイノベーションを進めていくことで、生産性や効率を高めていくことが重要になってきます。

一方で、ローカルな経済圏では、一つ一つのビジネスは不完全競争の中で、経済活動は行われます。その土地に基づいた商品や、立地条件、サービスの質などによって差が生じてきます。具体的に言えば、熊本県にあるスーパーは、東京都にあるスーパーと競争を強いられる場面は決して起こらないということです。労働力としての人々の移動は、起こらないことが普通ですし、一般的な技能をもって従事する仕事が多数です。しかし、GDPの比率から考えると、このローカル経済が、日本の70パーセントの雇用を創出しているのです。

未だまでは全く気が付きもしませんでしたが、日本人の7割以上の人が第三次産業に従事しているという事実には驚きでした。なぜなら、いまや多くの人がグローバル化の時代だと、何処かしこ地元の焼肉やや、普通のスーパーまでもがグローバル化しなければならないかのような口ぶりでいろんなところで語られているからです。いろんな考え方をミックスさせすぎてて、大きな漠然とした考えかたとして受け入れていたような気がします。

 

最近の日本の人口比率を見ていると確実に外国人旅行者や定住者の割合が増えてきて、世界共通語としての英語のニーズは非常に高まってきているのは事実です。

しかしながら、経済的な観点から見て、地元のローカルな経済圏でビジネスを行うレストラン、病院、洋服屋、美容室、ショッピングモールなどは英語化と異文化への理解の拡大以外にグローバル化する必要があるのでしょうか?この本からの答えは、NOです。規模を全く大きする必要はありません。

このようにこの本のなかで紹介されていた基本的な内容を理解していくにつれて二つ大きな疑問が湧き上がってきました。

1・まず初めに、現在の日本の就活システムは果たして、グローバル化を進める大企業にとって効率的で、競争力を高めることができているのか?といことです。

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この本のなかで述べられていたように、グローバル経済圏では、日々が厳しい競争で、そのなかを生き抜いていくためには、より生産性を上げ、事業・人員・製造を効率化していく必要があります。これまでいくつかのブログの記事で日本の就職活動について書いてきましたが、日本の新卒就職活動は本当に大型スーパーでの買い物に似ている気がします。新卒採用に力を入れている会社は、新卒の学生たちに会社において即戦力となるような技術力・経験をあまり期待していないように感じます。なぜなら、企業は一度に多くの新入社員を採用した後に、研修を通して彼らに企業が身につけてほしい技術を身につけてもらう時間を確実に設けているからです。多くの人にとってその期間で身につけることができるスキルや経験は、働いている企業にとって役に立つ偏りが強いものになることが多いために、転職を個人的なキャリアなどを考えたときに不利に働くことが多いように感じます。

今回読んだ本の中で使用されていたデータによると、97パーセントの日本企業におけるCEOは、その企業の中で昇格してCEOのポジションについているという実情があるそうです。加えて、それらのうち、75パーセントは一度も現在働いている会社以外での経験が全くない人であると書かれていました。これは諸外国の一般的な多国籍企業の平均からいうと非常にかけ離れたものとなっています。

個人的な意見になりますが、この新卒一括採用のシステムは、経済的な生産性・効率性の面から考えて、ミスマッチを起こしているような感覚がします。なぜなら、世界の経済競争の中で戦っていく大企業にとって、そこで働く人材は最も大きな比較優位の要素の一つだからです。かなり厳しめに聞こえるかもしれませんが、このような競争を勝ち抜いていく上で、企業がより優れた人材を雇い、切り捨てを進めていくことはある程度は必要なように感じます。この点を考慮すると、転職がしやすい労働環境・スキルが必要だという発想は、とても合理的な気がします。

自分の中で思うのは学生時代のうちに、社会にでてから役に立つ実学的な力を身につけていくということは、将来的に自らの選択肢を広げるという面においても非常に重要だと考えます。もちろん実際に社会人になってからも多くのことを学ぶと思いますし、実際に大学生活4年間で身につけられることをほんの数ヶ月で学ばなければいけない状況になることもあると思います。しかしながら、社会に出た段階で自分のやれることがわかっているのといないのでは、ただの会社の歯車になるのか、それとも自分の道を確実に進むためのステップなのか大きく違ってくると思います。

現在の日本では、いい大学に行けば、いい企業に就職できて一生安泰だ的な感覚でいる大学生が多いと思います。実際にそのようなシステムで社会が機能しているし、効率もいいからそうするのだろうと思うで、特に否定することはありません。しかし、名前のために4年間を費やして、卒業したときに「何ができるの?」と聞かれて、はっきり答えられないようなことは自分はしたくはないと考えます。皆さんは、どう思いますか?

2・2つ目の質問は、将来的に自分はどちらの経済圏で自分のキャリアを追い求めていくのかということです

この本を通じて、いままでなんとなく大雑把に捉えていたグローバルとは一体なんなのかということが経済の面では、はっきりしました。そして、このことを知ったことで将来の自分の働き方に少し幅が見えてきたような気がします。この本の中で述べられていたグローバル経済とローカル経済。どちらで自分がどんなスキルをもって経済活動をしようが、確実になんらかの影響を与えることができると考えると少しわくわくするような気がします。

2020年には、東京でオリンピックも開催されるので、それに向けて日本政府もインフラや言語の面で準備を進め、外国人観光客の数も増えることが予想されています。日本経済が少し前向きに出発する一つの大きな要因となることでしょう。

日本のGDPの役7割が日本国内のサービス業(医療なども含む)などから成っていることを考えると、このオリンピックに乗じてローカルの経済圏でビジネスを始めるのもなかなかいい考えだと思います。日本には新幹線もありますし、最近は本当にやすい飛行機便もあります。地方にとっては、旅行者を呼び込むのに絶好のチャンスであるのは間違いありません。そして、地方出身の自分にとって自分の地元に貢献するというのは、人生のうちの一つの大きな目標でもあります。

二つの経済圏に区別され、経済について説明を進めてきた本でしたが、覚えておくべきは、これは完全に隔絶された二つの世界なのではなくてお互いに相互作用しているということです。そうであれば、というかデジタルメディアが大量の情報を創出し、発信しているこの21世紀では、この二つの経済圏の間に存在するようなものがあるように感じます。それは自分が2年前に不完全なまま放置しているあるプロジェクトに似ているような気がします。

まだまだいろんなことを学んで、感じて、右往左往しながら前に進んでいるような感じですが、自分の学びをこのブログで言葉にすることで少しでも、読んでいただいた方の刺激になればと思います。

何か質問などあれば、どうぞ!!

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