広げる。

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インスピレーション感知。

こんにちは。また約一ヶ月の月日が過ぎてしまいました。2016年の夏休みは、今日を残して終わろうとしています。夏休み期間中にそれなりに多くのことをしてきたと思いますが、実際にはそれほど多くのことを成し遂げたという実感はありません。だからといって文字に起こすべきことがなかったというわけではありません。特にこの夏の間はしばらくデザインのいう枠組みから外れた活動を中心にやっていたので、実際にこのブログに載せるようなものがあまりないせいかもしれません。

何よりかもまず、就職活動をした感想があります。

選考を受けた数社と面接を繰り返して、周りの同世代と話を重ねていく中で、留学を通して歩んできた自分だけのけもの道から元の整えられた一般道に戻される感覚を味わいました。何となく心地よい気持ちになる場面もありましたが、嫌だったのは自分で考える力を奪われるように感じたこと、自分を押し殺すことを覚えなければならないのだと思わされたことでした。

昔から他の人と同じであることが、嫌いでした。小中高とそれを心がけてはいましたが、あくまではみ出さない程度に。正直に言うとかなりその辺りはビビリだったのかなと思います。日本で学校に行っている間は、周りと同じことをすることが良しとされていました。高校生までの自分は少しそれをはみ出す程度でよかったのだけれど、アメリカで多様性とか個性とかいろんな意味でぶっ飛んでいる環境にさらされてしまった今、もう元には戻ることはできないであろうとそんな感じがしています。

周りの就活生を見ていて、そして自分もやってみて、何百、何千、それ以上にある企業の中から自分に最も合うところを見つけ出し、win – winな関係を構築した上で就職するなんて、至難の技どころではないと思いました。何十個も受けた上で多くの人が1つや2つ内定をもらった中から選択していくのですから(もっとうまくやってる人もいるでしょうが)、正直完璧な条件で前に進めている人などいるのかと思う次第です。まして自分に翻っては、時間もない上、人にへつらうなんてそうそうできないし、せっかく雇っても何年かしたらやめてしまう可能性が高い扱いにくい存在でしかないので、さらに条件が厳しい。笑

条件が整った上で目的を明確にして、時間をかけて取り組まないとまずは前進できないなとそう感じました。

 

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プレゼンしてる自分。

話は変わって数週間前、NPO団体のカタリバのボランティアの方々と一緒に、熊本地震後から行われている益城夢創塾の活動の一環で、30人程度の中学生を引き連れ集団宿泊に参加してきました。この益城夢創塾というものは、震災の影響が大きかったエリアで小・中学生を対象に継続的に行われています。自分ははじめ父親の紹介で、熊本県の行政から派遣という形でこのボランティアに参加していました。

実際に関わった生徒の中の半数以上が地震の影響で住む場所をなくして、今も避難所や仮設住宅から学校に登校している状況でした。そんな大変な中でも、少しでも地震から離れ、楽しい思い出を作ろうというのが今回の合宿の大きな目的でした。

一泊二日の合宿の初日、合宿のプログラムとして組み込まれたカタリバの活動の一つに「カタリ場」という時間がありました。この活動は、NPO団体であるカタリバが普段高校生を対象として行なっている事業の一つで、大学生が自分の人生をベースとして高校生たちに彼らの将来へ向けメッセージを送るというものです。

対象の学生は中学生でありましたが、自分の人生について話をするというチャンスを今回いただき、20分間の中で自分のこれまでの選択の数々について生徒に少し話をすることができました。人前でそれなりに準備をして話をするのはかなり久しぶりだったので最初はかなり緊張しましたが、全体的には悪くなかったかなと感じています。自分が話した内容としては、なぜ自分が学ぶことが好きなったのか、なんで留学したかったのかいうことをベースにして中学生が少しでも何かしらを受け取れるようにと考えながらデザインしたつもりではあります。しかしながら、実際に彼らがどれだけのことを自分の話から感じ取ってくれたかは、正直わかりません。

自分の地元である熊本の若い世代に何か伝えたい、元気になってもらいたいという気持ちを持って参加した合宿でしたが、実際のところ自分の方が一緒に参加した中学生から学ぶことの方が確実に多かったです。最初はめちゃくちゃいじいじしていた中学生達も慣れてくると次第に、彼らの中にあるそれぞれの多様な意見や夢の話をしてくれました。

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熊本出身の人。笑

自分が参加したスタッフの中で唯一熊本出身者であり、留学経験があり、英語を話すことができたこともあり、熊本・日本の外にでて、目標や夢を叶えたいと思っている生徒たちが質問をしてきました。夢に現実味を持たせるためにと勇気を出して質問してくる一方で、中学生達からの質問で多かったのが、「自分なんかで挑戦してできることなのであろうか?」という内容でした。小さく縮こまって、手の届く範囲で挑戦した方が安全だというような空気感を中学生ながら感じていたのだと思います。違って夢に対して自分の話をベースにしか答えることができなかったので、あまり確実なことは言えませんでしたが、彼らに対して自分がかけることができた言葉は、「やりたいと思うなら実現するまで努力すればいい」でした。勉強すればなんでもできる。本気で頑張っていれば、自然と周りからのチャンスもやってくるはずだとかなり曖昧なことを言っていたと思いますが、本心でした。

自分が中学生の時なんて、大人になって何するとか、人生で成し遂げたいことなんて特になかったと思います。ハンドボールをできていればそれでよかったし、それしか考えていませんでした。でも、今の彼らにはなんとなくだけどやりたいことも目標も見えかけている。中学生なのにそんなに自分を過小評価して守りに入る理由なんて微塵もないと思います。

やりたいことをやりながら仕事をして、きちんと生きていきたいなんて言うと「どうやるの?」とか「大丈夫?」とか言われて、自分自身でも不安になることがたくさんあります。でも実際に少し視野を広げてみれば、努力で必ず届く範囲に道はあるように思います。だからこそ勉強するし、どうすればできるかを常に考える。思考を止めません。

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最近オリンピックにシーズンに乗っかり、「イチローが嫌いだ。」というキャッチフレーズを元にしたトヨタ自動車CMが流れています。その理由は、イチローを見ていると「限界という言葉が言い訳みたいに聞こえるから」「自分に嘘がつけなくなるから」「努力すら楽しまなきゃいけない気がするから」「どんな逆風もチャンスに見えてくるから」と他の四人のアスリート達からの言葉で締めくくられています。めちゃくちゃいいキャンペーンだと思いました。心に響きます。

メディアでは、多くのアスリートや多方面での成功者の最終的な結果の部分しか取り上げられません。オリンピックをテレビで見て、選手たちの成果を知るのもまさにその例の一端でしょう。しかし普通の人からは見えないところに、計り知れない努力と研鑽がなされていることを理解しなければいけません。一流の人の努力は、普段から段違いかもしれませんが、同じ人間です。その気になれば、自分でもこなすことができると思います。しかしながら、最も重要なことをその普段の努力が日々着実に積み上げられていること。塵も積もれば山となる。千里の道も一歩から。何人もこの過程なしに大きな成功はありません。

だから誰でもやれるし、一緒に合宿を過ごした生徒たちには、努力すれば絶対にできるとそれしか言えませんでした。

震災後、夏休み期間を使って自分の地元の熊本のために何かしたいと思い自分に一番向いていると思った形で始めたボランティアでした。しかし、実際には自分が何者で何をしたいかということを改めて考え直すきっかけになる時間だったと思います。

どれだけのことができたか分かりませんが、自分が関わることで中学生たちが少しでも彼らの将来について具体的な想像をすることができたのであれば幸いです。

 

最後に、今回偶然にもこの合宿に招待していただき、貴重な体験をさせていただいたカタリバのスタッフの皆さんに感謝したいと思います。https://www.facebook.com/katariba/?fref=ts

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